扱いやすそうなWordpress用キャッシュプラグイン YASAKANI Cache を試用(経過観察中)
さくらインターネットのレンタルサーバーにWordpressを入れて運用していると、10000pv/月程度のサイトでもWordpressの拡張次第で503エラーが日に何度も出たりすることがあって、軽症のうちに何か対策をとアレコレ調べたり試したりしている。
キャッシュプラグインを使うことはサーバー負荷軽減策の有力な方法のひとつなので、とりあえず有名なWP Super CasheをWordpressの一つに入れ、比較ということでもう一つ他のWordpressで試そうということで選んだのがYASAKANI Cache。
設定項目が少ないところからくる扱い易さと、キャッシュ管理にSQLiteを使っているのが特徴。ホントに扱い簡単です。開発が日本の方ということで開発元のサイト、関連ドキュメントが日本語というのが正直ありがたいところ。
評価メモ 2017/5/23
YASAKANI Cache
- 効果は体感出来ている。継続して使いたい。
- GTmetrixの測定などでWP Super Casheとの大差はない。
- カスタムフィールド内容の表示ができないのがかなり残念。
- ショートコード関連は試してない。
WP Super Cashe
- 効果は体感できている。
- GTmetrixの測定などでYASAKANI Cacheとの大差はない。
- 設定項目が多く、ひとつひとつの変更結果への評価がめんどう。
- キャッシュが有効でも「WP-PostViews」はPVをカウントしている。
使用環境
早速下記の条件のWordpressに入れてみて使い始めて現在経過観察中。503エラーがはっきり減ったり、GTmetrixの数値が改善するようになればいいなぁと思いながら。
- サーバー:さくらインターネット・スタンダード
- DB:Mysql5.1
- PHP:5.6(標準)
- Wordpressバージョン:4.7.5 ja
- サイト管理:マルチサイト化
今のところ、キャッシュを4時間、除外ページなしで使用。キャッシュ有効とそうでないので明確に表示レスポンスに違いがあるので、ファーストインプレッションとしては効果ありそうです。
疑問と不満
- 設定画面に「ページキャッシュ」「キャッシュ有効期間」「除外するページ」以外項目がない。こういうもんか。開発元の解説だとログ関連とかもっといろいろ出てるようだが。サーバー環境によって選択肢が異なるのは想像できるが。
→各項目が出ない理由が理解できた。 - さくらのレンタルサーバーだとAPC/APCuが使えないらしいこと。残念。プラグインへの不満じゃなく。
- 最も大きな不満というか、即本格導入にしない一番の理由はカスタムフィールド関連が表示されなくなること。Smart Custom Fieldsで用意して入力した項目をテーマのテンプレにif文やら何やらで入れているけどこれらはキャッシュに含んでくれないようだ。
そもそも、最近Wordpress管理コンテンツでサーバー負荷を気にしているのは、このSmart Custom Fieldsで多数の項目追加を行った魔改造コンテンツの表示レスポンス改善・サーバー負荷軽減をするには、DBアクセス回数を減らすのが一番効果が高そうだと考えたから。結果的にWordpressに起因する503エラーも減るんじゃないかと。さくらのレンタルサーバーの場合特に。
つまり、今悩みの種になっているこれらの魔改造コンテンツでこそキャッシュの出番だろうにそれで使えないとは・・・とガッカリしたところ。
素人ながらWordpress本体の起動前に割り込んで表示のための処理をする、という理屈でいくと、標準以外の処理を行った表示物についてはしょうがないのかな、と思うんですけどね。
1ヶ月程度アクセスログや動作を観察してよさそうなら、無改造のコンテンツでのみ使おうかと思います。
WP Super Casheについてもそのうちまとめます。